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糖尿病患者、とりわけ女性高齢患者は、加齢により急激に筋肉が減少する
投稿日 2018年1月11日 18:53:38 (糖尿病 ダイエット)
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ちはっす。
糖尿病になると、筋肉も筋力も減少します。
特に、下肢の筋肉や筋力がより減少します。
以前の記事、
で、紹介しましたが、筋肉と筋力の減少に呼応して、下肢の筋肉による血糖の吸収は衰えます。
糖尿病患者の場合、そもそもインスリン抵抗性やインスリン分泌不全がある上に、糖を吸収するはずの筋肉までもが減少してしまいニッチもサッチも行かなくなります。
更に慢性的な高血糖になると、神経細胞に過剰に糖が流入します。
神経細胞のGlut3というグルコーストランスポーターは、インスリンの制御を受けずに糖を取り込めるので、過剰に取り込んでしまいます。
そうすると、神経障害なんかが起きて、いよいよ運動どころではなくなり、益々筋肉は減少します。
関節を保護する筋肉が減ってしまえば、今度は関節が痛み出し、悪循環になって行きます。
ちなみに、糖尿病ネットワークの記事によると、より下肢の筋力が低下するのは、脳と脊髄をつなぐ神経線維の伝導路が傷つくことが原因らしいです。
糖尿病により脳からの神経配線が傷つく 神経障害のメカニズムを解明
しかし、そもそも糖尿病になると、何ゆえ筋肉が減ってしまうのでしょうか?
それは、やはり、筋肉が増えるメカニズムと減るメカニズムを理解することが一番です。
筋肉は時間の経過とともに減り続ける
以前の記事、
で、骨格筋のタンパク質代謝についての文献を紹介しました。
我々の身体というのは、常に異化と同化を繰り返しています。
筋肉も同様に、分解と合成を繰り返しています。
この分解が合成を上回れば、筋肉は減り、合成が分解を上回れば筋肉は増えます。
つまり、分解と合成の出納バランスがマイナスの時、筋肉は減り、プラスの時、筋肉は増えます。
で、この出納バランスというのは、通常はマイナスで、筋肉は減り続けます。
出納バランスがプラスに転じる時というのは、食事を摂取して、強力に同化が亢進した場合です。
で、この結果、マイナス時に失われた筋肉が補われ、1日というスパンで見た場合、結局筋量は維持されて行きます。
当たり前と言えば当たり前のことなんですが、食べない限りは筋肉は減り続けて行く訳です。
これは「体重」についても同じことが言え、常に熱産生をして体温を一定に保っていますから、何もしなくても一分一秒ごとに体重は減り続けて行きます。
「何もしなくても体重が減り続けて行く」というのは、食い意地の張ったデブには、想像できないかもしれませんが(笑)
とは言え、体重の場合は、食事摂取でカロリーオーバーを続けてさえいれば何を食おうが結局は脂肪として蓄えられていくので、増やすことはできますが、筋肉の場合は少々事情が異なります。
そもそも、筋肉は「今ある負荷以上には増えない」という大原則があります。
つまり、いくら食おうが、負荷が減れば減ってしまいます。
(デブの筋肉が増えるのは、自重の負荷が増すからで、逆に自重の負荷が減っても筋肉は減ります。)
そして、食後に筋量の出納バランスが増えるのは、食後のインスリン・シグナル系とロイシン・シグナル系の作動が、筋肉の合成を加速するからです。
ところが、糖尿病患者というのは、一方のインスリン・シグナル系がポンコツになっており、健常者に比べると筋合成の能力は半分ぐらいになっています。
そうすると、長いスパンで見た時に、出納バランスのマイナス分を徐々に補えなくなり、じわりじわりと筋肉は減って行くことになります。
要するに、糖尿病患者というのは、健常者よりも加齢により筋肉の減少は大きくなるということです。
ほんじゃぁ、糖尿病高齢患者というのは健常な高齢者に比べると、実際筋肉が減っているのか?
というのが、米国糖尿病学会の学会誌に掲載された論文にあります。
Excessive Loss of Skeletal Muscle Mass in Older Adults With Type 2 Diabetes
この研究は、2,675人の高齢者において、全身組成を6年間毎年調べました。
結果は、糖尿病の高齢者は、健常な高齢者に比べ、除脂肪量、体脂肪量ともに、過剰な喪失を示した、とあります。
特に、糖尿病の高齢女性においては、健常者に比べ、大腿筋横断面積の喪失は2倍にのぼったそうです。
論文は、
2型糖尿病は、高齢者の骨格筋の過剰な喪失に関連している。
2型糖尿病の高齢女性は、骨格筋量の喪失のリスクが特に高い。
と、結んでいます。
2型糖尿病の完治を目指す会
糖尿病の完治を目指す人と完治した人が集まってます。
モンスターファクトリー・オンラインショップ
おまえら、たまにはここで何か買って下さい。
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