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病院でクレアチニン値が高いと言われたら?【クレアチニンとは何か?】
投稿日 2018年5月8日 14:24:15 (糖尿病 ダイエット)
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ちはっす。
時々、「病院でクレアチニン値が高いと言われました!どうしたらいいですか?」という質問を頂きます。
血中のクレアチニン値というのは、腎機能低下の指標となります。
(但し、クレアチン値高い=腎機能の低下ではありません。何故かと言うと、この記事を読めば解ります。)
糖尿病の方々の場合、腎機能低下という深刻な合併症にも注意を払う必要があります。
放っておけば、将来の透析予備軍にもなりかねません。
ま、ただ、冒頭の様な質問は医者に聞くべきであって、私に聞かれても困るんですが、意外と狼狽える人が多いので、今回はクレアチニンについて説明致します。
この記事を読めば、クレアチニン博士になれます(笑)
クレアチニンとは何か?
そもそもクレアチニンを理解しようと思ったら、我々が普段どの様にエネルギーを産生しているのか?というところから理解せねばなりません。
その点については過去記事において詳しく説明しているので、まずは参照下さい。
上記記事の通り、我々が運動にせよ、日常の動作にせよ、身体を動かす時には大まかに3つのエネルギーの産生方法があります。
1.脂肪からATPを作る
2.糖からATPを作る
3.クレアチンリン酸によりATPを再合成
この3つは、運動強度の違いにより割合は異なりますが、我々の身体では常にマルチタスクで同時に動いています。
運動強度が低ければ、脂肪からの合成の割合が増えますし、高ければ糖やクレアチンリン酸による合成の割合が増えます。
今回問題となるのは、3.のクレアチンリン酸によるATPの再合成です。
ATPが分解されリン酸が取れると、ADPが増加します。
ATPが分解されっ放しだと、すぐになくなってしまい、我々は動けなくなってしまうので、速やかにATPを合成・再合成しなくてはなりません。
この時、増加したADPにクレアチンリン酸を使い、手っ取り早くATPを作り出すのが、クレアチンリン酸によるATPの再合成です。
クレアチンリン酸 + ADP → クレアチン + ATP
この反応で生じたクレアチンはクレアチンキナーゼにより再びリン酸化され、クレアチンリン酸として再利用されるか、非酵素的脱水を経てクレアチニンになります。
これが、血中に増えるクレアチニンです。
このクレアチニンは最終的には腎臓で尿中に排泄されるのですが、腎機能が低下し出すと排出が滞り、血中に増えてしまいます。
かくして、クレアチニン値は、腎機能低下の指標として使われているのです。
クレアチニン値高い=腎機能低下ではない
こうした仕組みを知っておくと、クレアチニン値が高いことが必ずしも腎機能の低下ではない、ということが解ります。
実際に、筋肉量の多い人はクレアチニン値が高い傾向にありますし、運動量が多い人は更に高くなります。
ま、つまりクレアチニンの量が問題なのではなく、尿中での排出が滞ることが問題なのです。
クレアチンリン酸は、クレアチンキナーゼの作用によりクレアチンから変換されるので、クレアチンを含む食材(肉や魚等)を大量に食べている人や、サプリメントでクレアチンを摂取している人も、クレアチンリン酸によるATPの再合成は増えますから、クレアチニン値も高くなります。
ですから、一度の検査で「クレアチニン値が高いから」と言って、「腎機能が低下している」とは言えません。
たまたま、その時高かったということもあるのです。
(腎機能低下の疑いがある、とは言えます。)
この場合、運動している人なら1日~2日安静にした後、再検査すれば良いですし、クレアチン等のサプリメントを摂取している人なら1日~2日やめて再検査すれば、数値は安定します。
あるいは、もっと詳しく腎機能を検査すれば良いです。
最も駄目なのは、クレアチニン値だけ見て「強度の高い運動はやめろ。」というお医者さんです。
たまたま運動したから高かったかもしれないのに、これでは本末が転倒しています。
そういう時は、
てめぇ、いい加減なこと言ってないで、ちゃんと調べろ、馬鹿。
と、言って上げれば良いです(笑)
Source: 糖尿病も3ヶ月で完治する
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